院長ブログ

冷え症

2013年8月27日

やっと一段落と言ったところですが、毎日暑い日が続いていましたね。

こういう中でも冷房など、一年中「冷え」に悩まされる方も多いと思います。 寒い の画像

 

西洋医学では冷え性が問題にされる事は少ないですが

漢方医学においては「冷え症」と病名がつくように

冷えの有無が治療上の重要なポイントになります。 顔文字 の画像

 

 

 冷えを改善することで

同時に月経不順、肩こり、頭痛、腰痛、下痢、便秘、頻尿、不眠、易疲労など

様々な症状も改善されることが多く

その意味においても、「冷え症」の治療は重視されています。

 

今回は「冷え症」の話です。

 

冷え症治療のポイントとして、漢方では

「気を巡らせ」「滞った血を改善させ」「血を巡らせ」「水をさばく」事で

冷えを改善させます。

 

 

1)新陳代謝低下型(気虚や腎虚の状態)

   新陳代謝が低下して熱産生が低いタイプで、

   疲れやすい、食欲がない、風邪を引きやすい

   もともと寒がりで冷房が苦手、温かい物を好む方です。

 

◎ 冷え症があり、他に胃腸が弱い → 人参湯六君子湯

            下痢しやすい → 真武湯

            腰痛、頻尿がある → 牛車腎気丸

            疲れやすい、風邪ひきやすい → 補中益気湯十全大補湯

 

2)血流障害型(瘀血、血虚の状態)

   血液の循環が悪いタイプで、顔色が悪い、口唇や歯肉の色が悪い

   指先やかかとが荒れやすい、便秘気味の方です。

 

◎冷え症があり、他に下腹部痛、しもやけが出やすい → 当帰四逆加呉茱萸生姜湯

            月経痛やむくみがある → 当帰芍薬散

            便秘、イライラがある → 加味逍遙散

            より血虚が強い場合 → 温経湯

            より瘀血が強い場合 → 桂枝伏苓丸桃核承気湯

 

 3)水分貯留型(水毒の状態)

   水分代謝が悪く、むくみやすい冷えのタイプで

   めまい、耳鳴り、尿が近い、下痢、頭痛、頭思感がある方などです。

 

◎冷え症があり、他にむくみやすい → 五苓散防巳黄耆湯

           頭重感、めまい → 半夏下白朮天麻湯

           のぼせ、めまい、耳鳴り → 苓桂朮甘湯

           下痢、立ちくらみ → 真武湯

 

4)ストレス関与型(現代的に特徴的な冷え)

   冷えに加えて、眠れない、イライラする、怒りっぽい

   落ち込みやすい、憂うつなどの症状がある方です。

 

  ◎ 柴胡加竜骨牡蛎湯抑肝散 などが効果的です。

 

4)その他(冷房病、冷蔵庫病)

 

  ◎冷房病:冷房により身体が冷え、汗が出ず、皮下に水分が溜まってだるくなる状態

  →これに適するのが五積散で身体全体が温まり、尿量も増え、むくみもとれる

  ◎冷蔵庫病:かき氷やアイスクリームなどの冷飲食の過度の摂取で、お腹が冷えた状態

  →人参湯はお腹を温め、冷えて腹痛を起こしている場合は大建中湯が適しています。

 

「冷え症」といってもこれだけの漢方の処方があるわけです。

あらためて漢方は凄いと思いますね。  パチパチ の画像

 

私は身体の中心から寒い→真武湯

手足末端が寒い→当帰四逆加呉茱萸生姜湯  の組み合わせを使うことが多いですね。

 

 

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