院長ブログ

痛み

2015年6月23日

打撲や捻挫で病院を受診し、骨折がなければ

湿布、鎮痛剤が出て安静の指示が出され、それでおおよその診療が終わり。

ところが何日たっても痛みは消えず、という経験ありませんか?

 

 

 

打撲を負った初期は痛く、腫れて熱を持ちますが

それがやがてだんだん冷えてきます。

しかし、処方された非ステロイド系の鎮痛薬は

ますます患者さんの身体を冷やしてしまします。

 

 

 

今回の落車事故でも

私は一度もロキソニン、ボルタレンといった薬は使いませんでした。

 

湿布を含めたこれらの薬を否定する気はサラッサラありません。

効果出現は早いし、なんと言っても切れがいい。種類も豊富です。

患者さんにももちろん処方しますし、自分も使います。

 

ですが、いろいろ試したけれど帯状疱疹後の神経痛がどうしても取れなくて

“麻黄附子細辛湯”を試しに内服したらウッソッ ! UHA味覚糖のキャラ(びっくり) デコメ絵文字

痛みがなくなった!

なんてことが実際にあるのです。

 

「痛み」は、状態によって治療方針はいろいろ考えなくてはいけない。

そんな話です。

 

 

 

 

1)冷え

お風呂に入った時だけ痛みが楽になるなんてときは

その痛みは暖めなければならないのです。

ブシ、麻黄といった生薬を含む漢方を選択します。

 

直接的な鎮痛作用に加え、ブシは余剰の水分を除き

衰えた新陳代謝を高め身体を温めます。

 

麻黄は体表を温め、発刊させて水の滞りを解消します。

この生薬は西洋医学で言う“エフェドリン”ですから使用には注意が必要です。

 

 

 

 

2)局所の熱感

局所の熱状が強ければ石膏などの生薬が冷やしてくれます。

扁桃腺炎にも石膏がよく効きます。

 

 

 

 

3)血流障害(瘀血)

外傷においては腫れやむくみに伴う微小循環障害がつきものです。

そういった状態には躯瘀血剤(くおけつざい)です。

滞っている血液の発痛物質や疲労物質を洗い流してあげる

そんなイメージです。

 

 

 

 

4)むくみ、はれ

体液の分布異常による症状

つまりむくみ、腫れには利水剤を利用します。

 

 

 

 

5)心因性

継続して痛みがあるため

「痛くて眠れない、食べられない、いつになったらこの痛みが取れるんだ」

と患者さんがイライラして、西洋医学的にいえば交感神経が緊張しているケースです。

 

これが影に隠れていることが多く、治療の妨げになります。

交感神経が緊張していると、血管が収縮して血流が悪くなり

発痛物質がとどまることにより痛みが取れないのです。

そういった時には、柴胡剤を利用して気持ちをやわらげます。

 

 

 

 

6)慢性疼痛による気の消耗

長い間痛みに悩まされると、イライラを通り越して、「気」の消耗が激しくなり

気虚の状態に陥ることが度々あります。

あ~あ~あ いやんなっちゃったぁ~ もういやになっちゃったよ~といった感じです。もうダメダ… デコメ絵文字

そういった時には補気剤(補血剤)を併用し、元気を出させます。

 

 

 

 

患者さんは「痛み」をとってほしいのに関係ない薬を飲まされて、と感じられるかもしれませんが

「この薬は、直接痛みを取る効果はありませんが、交感神経の緊張をとってあげることで

血流が良くなるんですよ、この薬はむくみを取りながら痛み物質を洗い流してあげるのですよ。」

と説明して差し上げれば納得していただけると思います。

 

 

 

 

ちなみに今回の私は

治打撲一方(駆瘀血剤)

+ 桂枝加朮附湯(ブシ含有)

+ 加味帰脾湯(イライラを取るため)で乗り切りました。

 

 

 

 

たくさんの種類の組み合わせがありますので、主治医の先生とご相談されるといいと思います。

 

 

 

 

 

おしまい。

 

 

 

 

 

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