腸を見ることが出来る尿検査
有機酸検査
あなたの体調不良の原因は、腸内環境の乱れかもしれません。
有機酸検査を受けると何がわかるの?
医学の祖、ヒポクラテス(460〜370 B.C.)の
「All disease begins in the gut」(すべての病気は腸から始まる)という有名な言葉があります。
有機酸検査は、主に腸内細菌が出す「有機酸」を調べることで
腸内環境の乱れや
細胞のエネルギー産生工場である「ミトコンドリア」の機能
神経伝達物質や
体内の解毒機能など
一般的な検査ではわからないような検査結果から、その人の体調不良の原因を探ることができます。
有機酸検査とは?
腸内環境を見ることができる尿検査です。
人は色々なものを食べ、身体の中でそれらの物質を代謝します。
有機酸とは、代謝の過程で使われる化合物であり、腸内環境の改善やエネルギー生産、細胞の維持・修復に携わっています。
代謝された有機酸のごく一部は体の外に尿として排泄されます。
有機酸検査は、この代謝された有機酸の種類と量を測ります。
検査では、以下のような状態に陥っていた場合に、通常では見られない有機酸が検出されます。
- ビタミンやミネラルの欠乏
- 代謝不全
- 酵素機能不全
- 腸壁の損傷
- 免疫機能の低下による胃腸内の酵母菌やバクテリアの過剰繁殖
- 環境毒素への曝露
- 炭水化物の過剰摂取
尿中の75項目の代謝物マーカーを測定することで、体内で起こっている細胞レベルの微小な異変・身体の機能・栄養素の状態を調べることができます。
有機酸検査で分かる症状・疾患
症状
- 下痢、便秘
- 慢性疲労
- 消化不良
- 偏食(無性に甘い物を欲しがる、など)
- 手足の冷え
- エネルギー不足
- アレルギー
- 動悸、不整脈
- 不安感、イライラ感
- 記憶障害
- 睡眠障害
- 幻覚、妄想
- 聴覚過敏
- 関節痛 など
疾患
- 発達障害(自閉症スペクトラム、ADHDなど)
- うつ病
- 慢性疲労症候群
- 神経症(不安障害、強迫性障害など)
- 低血糖症
- 甲状腺機能低下症
- 過敏性腸症候群
- 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)
- リーキーガット症候群
- 膠原病子宮内膜症
- チック障害 など
有機酸検査で分かること
腸内環境は乱れていないか?
シュウ酸の蓄積はないか?
シュウ酸は、腸内環境悪化や自閉症症状悪化の場合に上昇します。
ミトコンドリアの機能障害はないか?
神経伝達物(ドーパミン・ノルエピネフリン・セロトニン)のバランスはいいか?
メチレーション回路はうまく回っているか?
脂肪酸代謝機能は正常か?
ビタミンB群、ビタミンCの過不足はあるか?
体内の解毒回路の機能障害はないか?
アミノ酸代謝は問題ないか?
骨代謝の指標は大丈夫か?
このように、脳と腸で何が起こっているのかが分かるための検査項目を全て組み込まれた総合検査です。
有機酸検査の料金
初診料 |
22,000円(税込み) |
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再診料 |
11,000円(税込み) |
検査費用 |
46,000円(税込み) |
※30分ごとに3,300円(税込み)
※保険適用外(自費診察・検査)
有機酸検査の流れ
①初診
カウンセリングを行います。検査についての流れなどはこのときに詳しくお伝えします。
②検査当日(ご自宅)
朝一番の尿を採取し、ご自宅から冷凍のまま検査センターに送ります。
③再診
検査結果は約4週間後にでるので、その頃に再度受診していただきます。検査結果について詳しくご説明いたします。
有機酸検査の注意事項
- 女性の方は、生理中の尿の採取は避けてください。 数値が正確に反映されません。
- サンプルが薄まるのを避けるために、前日の午後9時以降は水分を摂取しすぎないようお気をつけください。 尿の色は黄色く(濃い色で)なければ検査はできません。
- 以下の食品類は検査24時間前から接種を中止してください。
りんご、なし、ぶどう、グランベリー
アラビノガラクタン→増粘剤などの食品添加物で「AG」との表記もある
エナセチア→日本名ムラサキバレンギク。ハーブティーなどに含まれていたりする
D-リボース→エナジー系のドリンクに含まれることが多い
霊芝→キノコの一種で、ダイエット系サプリに含まれることが多い