健康診断で「尿酸値が高い」と指摘された方や、足の親指や足首が急に痛くなった方は、高尿酸血症または痛風を発症している可能性があります。

高尿酸血症とは、血液中の尿酸が多い状態のことです。
自覚症状がないことが多く、自己判断で様子を見てしまう方も少なくありません。

しかし、尿酸値が高い状態が続くと、痛風発作、尿路結石、腎機能への影響などにつながることがあります。

このページでは、高尿酸血症の基本的な情報をまとめています。
ぜひご参照ください。

高尿酸血症/痛風発作とは

高尿酸血症と痛風発作のメカニズム

高尿酸血症とは、血液中の尿酸が多い状態のことを指します。
日本では一般的に、血清尿酸値が7.0mg/dLを超える状態が慢性的に続くと、高尿酸血症と診断されます。

尿酸とは、体の細胞や食べ物に含まれる「プリン体」が分解されるときにできる老廃物です。
通常は血液に溶け、腎臓を通って尿として体の外に排出されます。

しかし、尿酸が作られすぎたり、腎臓からうまく排出されなかったりすると、血液中の尿酸が増えていきます。これが高尿酸血症です。

高尿酸血症そのものは、すぐに痛みが出る病気ではありません。
むしろ「症状がない」ことが多々あります。

ただし、尿酸値が高い状態が続くと、尿酸の結晶が関節などにたまり、それが剥がれ落ちることで、ある日突然、強い痛みを起こすことがあります。これが「痛風(発作)」です。

つまり、血液中の尿酸の量が多くなると、高尿酸血症を発症し、その状態が続くと痛風が起こるというメカニズムです。

高尿酸血症 尿酸値が高い状態。無症状のことも多い
痛風発作 尿酸の結晶が関節に溜まり、急な関節の痛み・赤み・腫れ・熱感が出る発作。
特に尿酸値が血清尿酸値が8.0mg/dLを超えると発症リスクが高くなる。

高尿酸血症の種類

高尿酸血症には以下の4種類があります。
患者様がどの種類に当てはまるかは、内科での詳しい検査によって判断されます。

種類 特徴
1:尿酸産生過剰型 体内で作られる尿酸の量が多い
2:尿酸排泄低下型 腎臓から尿酸を十分に排泄できない
3:腎外排泄低下型 腎臓以外、主に腸管からの尿酸排泄が少ない
4:混合型 尿酸を作る量が多く、排泄も少ない

高尿酸血症の原因

高尿酸血症と痛風発作の原因

尿酸値が高くなる原因は、食べすぎや飲酒、肥満、運動不足、脱水、腎機能の低下、体質、服用中の薬など、さまざまな要因が関係します。

「ビールを飲みすぎると痛風になる」と思われがちですが、ビール以外のお酒でも、飲酒量が多いと尿酸値の上昇や痛風発作に影響することがあります。

また、男性の方、内臓脂肪が多い方、高血圧・糖尿病・脂質異常症の方は、高尿酸血症を併発しやすい傾向があります。

関係しやすい要因 具体例
肉類、魚介類、魚卵・内臓系、甲殻類、糖分の多い飲み物など
飲酒 ビール、日本酒、焼酎、ウイスキーなど、アルコールの多量摂取
肥満 体重、内臓脂肪の増加
脱水 水分不足、多汗など
腎機能 腎機能の低下により、尿酸を体外に排出しにくくなる
体質・遺伝 尿酸を輩出しづらい体質・家族に高尿酸血症の方がいるなど

高尿酸血症・痛風の症状

痛風発作のイメージ画像

高尿酸血症は、自覚症状がない方が多く、健康診断などで初めて見つかることがよくあります。

「痛くないから大丈夫」と思われがちですが、症状がない間にも尿酸値が高い状態は続いています。

さらに、高尿酸血症の状態が続き「痛風発作」が起こると、関節に強い痛みが出ます。
「痛風」の名の通り、風が当たっただけでも激痛を感じるほどです。

痛風発作は、よく足の親指の付け根に起こりますが、足首、足の甲、膝、手首、肘などに出ることもあります。

【高尿酸血症の症状】
基本的には自覚症状がない

【痛風発作の症状】

症状 特徴
急な関節の痛み 夜間や朝方に突然起こることがあります
赤み・腫れ 関節が赤く腫れ、熱をもつことがあります
足の親指の痛み 痛風発作がよく起こる部位です
足首、足の甲、膝、手首、肘などが痛むこともあります

緊急性の高い症状

症状によっては急いで医療機関を受診した方がよい場合があります。

特に注意したいのは、「痛風発作だと思っていたら別の病気だった」というケースです。
関節が赤く腫れて強く痛む場合、痛風発作だけでなく、細菌感染による関節炎、皮膚や皮下組織の感染、外傷、偽痛風などが隠れていることがあります。発熱や強いだるさを伴う場合は、感染症の可能性も考える必要があります。

また、高尿酸血症では尿路結石を合併することがあります。
背中や脇腹に突然強い痛みが出る、血尿がある、吐き気や嘔吐を伴うといった場合は、尿路結石や腎臓への影響が疑われます。

急いで受診した方がよい症状 考えられること
関節の痛みが急に強くなっている 痛風発作、感染性関節炎など
関節が赤く腫れ、熱をもっている 痛風以外の炎症・感染の可能性
発熱、寒気、強いだるさがある 感染症を伴っている可能性
吐き気があり、食事や水分がとれない 脱水や全身状態の悪化
背中・脇腹の強い痛み、血尿がある 尿路結石、腎臓関連の疾患の可能性
尿が出にくい、尿量が極端に少ない 尿路のトラブルや腎機能低下の可能性

高尿酸血症を放置するとどうなる?

高尿酸血症が悪化した男性のイメージ画像

高尿酸血症の状態を放置すると、痛風発作を繰り返すことがあります。
最初は年に1回程度でも、治療せずにいると発作の頻度が増えたり、痛みが長引いたりすることがあります。

また、尿酸の結晶が長期間たまると、皮膚の下にしこりのような「痛風結節」ができることがあります。
さらに、尿路結石の発症や腎機能の低下のリスクも高まります。

高尿酸血症は、痛みが出てから考える病気ではありません。
健康診断などで尿酸値の高さを指摘されたら、医療機関を受診しましょう。
尿酸値だけではなく、血圧、血糖、脂質、腎機能なども併せて確認し、症状の重さや他の病気の有無についても把握しておくことが大切です。

当院で行う検査

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高尿酸血症や痛風発作が疑われる場合、まずは問診と診察を行います。

痛みがある場合は、いつから痛いのか、どの関節が痛いのか、赤みや腫れがあるか、過去にも同じような発作があったかを確認します。

併せて、血液検査と尿検査も行います。
血液検査によって血液中の尿酸値の確認や、腎機能を検査し、尿検査によって体内で作られる尿酸の量や、腎臓から尿酸をうまく排出できているかを判別します。

ただし、痛風発作の最中は、尿酸値が一時的に下がることもあります。
その場合は、日を改めて検査を行います。

また、必要に応じて、生活習慣病の有無や、肝機能、炎症反応などを確認したり、レントゲン撮影やエコー検査を行ったりします。

高尿酸血症・痛風発作の治療方法

高尿酸血症と痛風発作の治療方法

高尿酸血症・痛風発作の治療では、尿酸値を下げ、体内に尿酸の結晶がたまりにくい状態をつくることを目指します。

治療の基本は、生活習慣の見直しです。食事、飲酒量、体重、水分摂取、運動習慣などを確認し、尿酸値が上がりにくい生活を整えていきます。

ただし、尿酸値が高い状態が続いている場合や、すでに痛風発作を起こしたことがある場合は、生活習慣の改善だけでなく、内服薬を併用することがあります。

なお、具体的な治療方針は尿酸値や痛風発作の発症の有無などによって変わります。

1:尿酸値7.0〜8.0mg/dL未満

この段階では、自覚症状がなければ、まず生活習慣の改善で経過をみます。
ただし、過去に痛風発作を起こした場合や、痛風結節があった場合は、飲み薬を服用していただき、尿酸値6.0mg/dL以下を目指します。

2:尿酸値8.0〜9.0mg/dL未満

この段階でも、自覚症状や合併症がなければ、生活習慣の改善で経過をみます。
ただし、腎機能の低下や尿路結石などの合併症や、生活習慣病などを発症している場合は、飲み薬を服用していただき、尿酸値6.0mg/dL以下を目指します。

3:尿酸値9.0mg/dL以上

この段階では、生活習慣の改善に加えて、飲み薬の服用を検討します。
最終的には尿酸値6.0mg/dL以下を目指します。

治療のポイント

尿酸値を下げる薬を使う場合、目標は一般的に6.0mg/dL以下を目指します。
治療では定期的に血液検査を行いながら、目標値に向けて少しずつ尿酸値を下げていきます。
自己判断で薬を中止したり、量を変えたりすると再発につながることがあるため、医師の指示に沿って治療を続けることが大切です。

食事では、栄養バランスを保ちながら、摂取カロリーを適切にコントロールします。
プリン体を多く含む青魚、レバーなどの内臓肉、魚卵、一部の魚介類などは、とりすぎに注意が必要です。

飲酒については、過度な飲酒を避けることが大切です。
具体的な飲酒量の制限は制限は患者様の状態によって異なりますが、飲む量を控え、休肝日をつくることを意識しましょう。

意外と忘れがちですが、水分の摂取も意識しましょう。
尿酸を尿として排出しやすくするため、水やお茶、麦茶など、糖分を含まない飲み物をこまめにとるようにしましょう。
特に夏場や運動後、飲酒後は脱水になりやすく、痛風発作を起こしやすい時期でもあるため注意が必要です。

高尿酸血症・痛風発作に関してよくある質問

Q&A

Q1:尿酸値が高いだけで、痛みがなくても受診した方がいいですか?

A:はい。痛みがなくても尿酸値が高い場合は、医療機関の受診をおすすめします。

尿酸値だけでなく、腎機能、血圧、血糖、脂質などもあわせて確認することで、生活習慣病全体のリスクを把握しやすくなります。

Q2:ビールをやめれば痛風は治りますか?

A:いいえ。ビールを控えることは大切ですが、高尿酸血症の原因は飲酒だけではありません。

体重、食事、腎機能、体質、他の病気なども影響します。
自己判断ではなく、医師による診断をもとに定められた治療方針を守りましょう。

Q3:痛風の薬はずっと飲む必要がありますか?

A:薬の服用期間は患者様によって異なります。

痛風発作の回数、尿酸値、腎機能、合併症の有無などを見ながら医師が判断します。
自己判断で服用を中止すると再発する可能性があるため、必ず医師にご相談ください。

江東区・亀戸・押上周辺での高尿酸血症・痛風発作の治療はアクアメディカルクリニックへ

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高尿酸血症は自覚症状がなく、痛風発作が起こって初めて医療機関を受診する方が少なくありません。

健康診断で尿酸値を指摘された方や、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病を発症している方は、症状がないうちに内科の受診をおすすめします。

アクアメディカルクリニックでは、一般内科として高尿酸血症・痛風発作の診断・治療を行っています。
生活習慣病の有無もあわせて確認し、患者様の状態に合わせて治療や生活指導を行います。

亀戸・押上・押上周辺で、尿酸値の高さが気になる方は、ぜひご相談ください。

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