僕が、アフターコロナで1番考えている事は、コラボレーションです。
あくまでこれは医者としてです。
これからの外来患者さんのニーズは、こちらから病院に “行く”というより ”来てください”= “遠隔で診療してください” に移っていくのは間違いありません。再診患者さんに関してはもうすでに開始されており、コロナが蔓延した現在では、初診患者さんにさえも推奨しなさいと国は言っています。
それは、政府が打ち出しているSciety5.0にも裏打ちされています。
https://www8.cao.go.jp/cstp/society5_0/
全ての職種が、AIに乗っ取られる可能性があると言われている時代で、医療に関してだけは、画像診断を除きある意味聖域、医者は、まだまだワシはAIには負けんぞ、という根拠の無い自信がありました。
しかし、シンギュラリティはとっくに来ていて、単に医師会、製薬会社含め、様々なバイアスが ”力” でねじ伏せていただけで、そんな事は言ってられないと、その権力もぐらつき始めています。
世界のトヨタがソフトバンクとアライアンスを結んだことは、僕にとってはビッグニュースでした。
NTTとアライアンスを結んだことしかり、あのトヨタが頭を下げてまで欲しかったものがビックデータです。今は石油よりビッグデータに価値があり、すべての大企業は、ビックデータにアクセスする状況を作り出しています。
そのデータを吸い取っているのが、GAFA(ガーファ)と言われる、Googleであり、Amazonであり、Facebookであり、Appleです。これら全てがビッグデータを使って聖域と言われていた医療業界に舵を取り始めているのです。
もうすでに、iPhone、Apple Watchにはヘルスケアアプリがデフォルトでついていて、ゆくゆくはそのデータを使って、”医療ビジネス” に結び付けていくはずです。
Googleで検索、Googleレンズで撮影した冷蔵庫の物、Amazonでの商品検索、Facebookで閲覧すれば、この人の、思考とか、習慣とか、行動とか、何にお金を使ったとか、欲望とか、悩みとかを、もうすでに全てビッグデータ化している(はずです)。
それを元に、この人はどういった病気になる可能性があるのかが、AIによって導きだされ、それをiPhone やApple watchのアラートでお知らせしてくれる(はずです)。
「アナタハ、コノママデハ、トウニョウビョウニ、ナリマスヨ。」
そこでまずいと思った患者さんは、Apple WatchからTVにアクセスして、遠隔診療が受けれれる時代も遠くない(はずです)。
「今日はどうしましたか?」
家にあるすべてのデバイスが患者さんと医者を繋げる時代が、そこまで来ています。
第一に、ヒト対ヒトは間違いないのですが、僕は、現在のような混乱の時が実はアライアンスのチャンスだと考えています。
そのためには、自力だけで解決しようと思わないこと。
自分の強みは医者である事だけ。
様々な問題解決、目標達成のために自力を100%出す必要はなく、自分の得意な分野だけを60%提供し、残りを他力に補ってもらうことで、100%にすることはたやすいと思いませんか?
そこから自力だけでは生まれることのなかった大きな結果が生まれれば
相手も必ずメリットはあるはずです。
仮に、アライアンスを結べなくても、もし相手にメリットがなくて断られるなら、私が別のヒトとヒトとのハブになるだけでもいい。それが次のアライアンスにつながるはずです。
どなたか、僕とアライアンスを結びませんか?
https://www.youtube.com/watch?v=gevZ2RLW5Yk
「ハイ、デマシタ。ケッカヲホウコクシマス。」
「アナタハ、ソロソロ、ガン ニナリマス。」
おしまい。