みなさん、こんにちは。
院長の寺田です。
この記事では、前回の記事の後半です。
オーソモレキュラー療法について、質問形式で答えていきます。
動画で解説を聞きたい方はコチラ▼
Q4:
栄養療法は、どんな病気に有効なのですか?
A4:
さまざまな病気に有効です。肥満や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病から、自律神経失調症などメンタルのトラブル、アトピー性皮膚炎やアレルギー、がんや認知症など一般に治療が難しいと言われる病気、さらにはしみやシワなど美容の面でも効果を発揮します。特に、当院で最近増えているのは副腎疲労の患者さんです。
Q5:
これに対し、栄養療法ではどのように治療するのですか?
A5:
まずは、食事指導や血糖のコントロール、ストレスマネジメントをしながら、必要なサプリメントを活用します。副腎疲労の患者さんは、腸内環境の乱れ、デトックス機能が低下し重金属などの毒素が溜まっている患者さんが多いので、順番に改善していきます。
Q6:
具体的に、どんなサプリメントを使うのですか?
A6:
一般的にはビタミンB、C、亜鉛、マグネシウムなどのミネラルは重要です。腸内環境改善のためのプロバイオティクスや、炎症を改善するEPA、DHAなどのω3系脂肪酸も必要になります。また副腎疲労の患者さんは消化機能が低下していることが多いので、消化酵素は一番大事かもしれません。
栄養療法は体に負担が少なく、治療にも予防にも効果を発揮する素晴らしい療法です。行ううえで大事なことは、一人ひとりに合わせた最適な栄養状態を追求すること。そのため、個体差をきちんと確認しながら、栄養療法の知識を持った医師が、その人に必要な栄養素の種類と量を判断しなければなりません。
「必要な栄養素を摂れば病気が治る」というのではなく、誤った生活習慣や食習慣に気づき、それを改めるきっかけとなるのが栄養療法です。私が考える医療の基本は「きちんと出す」ということ。「不足している栄養素を補えばいい」という話ではなく、きちんと不要なものを排泄できる体でなければ、本当に健康とはいえません。「きちんと出せる体」を作るために、栄養療法は非常に有用です。ぜひ、興味のある方は栄養療法を実践している医師にご相談ください。
お役に立てましたか?
以上、前回に続きオーソモレキュラー療法について解説させていただきましたが、いかがでしたか?
あなたの参考になれば幸いです。
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