みなさん、こんにちは。
院長の寺田です。
この記事ではアスリートにとって小麦製品が良くない理由を解説しています。
小麦製品は以下の4つの理由からアスリートの成績に悪影響を与えます
- 消化器系への問題
- 筋疲労、修復を遅らせる
- エネルギーレベルの低下
- 長期的な健康への影響
小麦製品を食事から抜くことの有効性は、グルテンフリーを実践して世界一に輝かれたテニステニスプレーヤーのノバク・ジョコビッチ選手の活躍によっても証明されていますので、この記事が参考になれば幸いです。
小麦製品がアスリートに与える悪影響
グルテンフリーという言葉はよく聞きますが、グルテンの何がいけないのでしょうか?
グルテンは、小麦、大麦、ライ麦などの穀物に含まれるタンパク質です。パンやパスタなどのもちもちした食感、それがグルテンです。
一部の人はグルテンに対してアレルギー反応を示す場合があり、また、日本人には多く見られないですが、セリアック病という生まれつきの先天性自己免疫疾患では、グルテンがが腸粘膜に対して攻撃的な反応を起こすことがあります。
また、グルテンに含まれるグリアドルフィンというモルヒネ様タンパク質は脳に作用し、もっとグルテンをくれ、もっとグルテンをくれ、と脳に働きかけます。これがパン、パスタ、ラーメンをやめられない理由です。
グルテンが良くない4つの理由
1. 消化器系への問題
セリアック病をもつアスリートに限らず、 一部のアスリートはグルテンに対して不耐性を持ち、摂取すると腹痛や下痢などの症状を引き起こします。アスリートの場合、これらの消化器系の問題はパフォーマンスに大きな影響を与えます。
2. 筋疲労、修復を遅らせる
グルテンは非常に消化の悪いタンパク質です。アレルギー反応、中毒性、そして消化不良、これらの理由で現在グルテンフリーが取り上げられるようになったのです。
体内で消化できないグルテンは、炎症反応を引き起こし、リーキーガットの原因になりますが、加えてその炎症は全身に飛び火し、筋肉痛、関節痛など痛みの原因、筋肉疲労からの回復、修復の遅延にもつながり、パフォーマンスは低下します。
また、リーキーガットにより、体が食物から栄養素を適切に吸収できない状態を引き起こします。
たとえば、鉄分の吸収障害は疲労感を引き起こし、トレーニングの効率を下げる可能性があります。
3. エネルギーレベルの低下
消化には体内のエネルギーの1/3を消費するとも言われます。
グルテンが消化に悪影響を及ぼすと、体は消化する事に多大なエネルギー消費をもたらします。
消化の悪いものを食べること、それは無駄なエネルギーを消費してしまうことなんです。これはアスリートにとっては重大な問題であり、トレーニングや競技のパフォーマンスを低下させることは間違いありません。
4. 長期的な健康への影響
そもそもグルテンは、長期的な健康問題を引き起こす可能性があり、スポーツパフォーマンス低下云々に関わらず、さまざまな病気の原因になることを忘れないでください。
なぜなら「you are what you eat」つまり、私たちの体は食べ物でできているからです。
まずは2週間やめてみる
そんなこと言っても、パンは美味しいし、パスタも美味しい。ラーメンはやめられない!という方は2週間小麦食品をやめてみて下さい。
”これがグルテンフリーか!”という体感を得られると思います。
そうしたら2ヶ月です。体感はもちろん、頭がスッキリし、パフォーマンスアップに繋がると思います。