大学生のA子さんが冷え症とむくみを主訴に来院されました。
色白でやせている女性で、足が浮腫んで冷えると言います。
腹証や所見から当帰芍薬散を処方しましたが
多少改善はあったのですが期待する程ではないとのことです。
60台後半のT美さんは変形性膝関節症を主訴に来院されました。
膝の痛みと、膝に水が溜まるため、定期的に整形外科で水を抜いてもらっているそうです。
この方も腹証や所見から防巳黄耆湯を処方しましたが、同じくぱっとしません。
ですが、このお二人に共通することがありました。
お二人とも、大の甘い物好きということです。
食事中にはジュース。1日に1.5リットルのジュースを水代わりに飲み
食後は必ず、甘いあんこの和菓子やケーキ
食事を抜いてでも、甘いお菓子を食べているそうです。
そこでこれらを控えてもらうように指導すると
2ヶ月後には冷えや浮腫み、関節内にも水が溜まりにくくなりました。
白砂糖は、薬膳では適量であれば効果的に作用します。
強いストレスが続いたときなど、甘い物を食べると
緊張がゆるみ、落ち着くことを経験した方は多いと思います。
しかし、接種し続けると体内に「湿」を生み
「水毒」から、むくみや冷え、関節水腫を悪化させてしまう事があるのです。
何事もほどほどですね。