江戸川区医師会が主催する第19回東洋医学会で講師を務めさせていただきました。
漢方の先生方が集まる前で、私がしゃべるなんて大変おこがましい事ではありましたが
やらせていただく以上、きっちりと準備をして望みました。
「消化器疾患に対する漢方治療」という内容です。
実にザックリとした内容で、範囲を設けないと、とてもじゃないけど収まりが付きません。
癌に対する治療で、ファーストチョイスに漢方を使用することはまずありません。
手術含めた治療方針で臨む事がほとんどです。
胃潰瘍、十二指腸潰瘍に対し、プロトンポンプ・インヒビター(パリエットやオメプラールなど)
やH2ブロッカー(ガスターやアシノンなど)をなぜ使わずに漢方だ。
ピロリ菌はどうするんだ。
と、これらの疾患に対しては西洋医学的見地から治療方針を考えることは
当たり前になっています。
しかし、消化器内科のクリニックに一番多くいらっしゃる患者さんは
食欲不振であったり、胃の不快感、腹痛であったり、下痢、便秘などの方々です。
そこで、それらの疾患、症状の和漢診療を中心にお話しさせていただきました。
講演のあとの質疑応答でも
活発な意見の交換があり、自分も大変勉強になった会となりました。