H24年の風疹報告数は2,353例(暫定値)となり、過去5年間で最も多い報告数となりました。
また、先天性風疹症候群(*)の報告例が5例(暫定値)となり
平成16年の10例に次ぐ値となっています。
風疹の報告数増加傾向は数年持続する事が知られており
本年も風疹や先天性風疹症候群んの増加傾向が持続する事が懸念されます。
下記の点に留意の上、先天性風疹症候群の発生予防のため
これまで風疹にかかっていない方
予防接種を受けていない方および妊娠の可能年齢の方は注意が必要です。
1)妊婦の夫、子供その他の同居家族
2)10代後半から40代の女性(特に妊娠希望者または妊娠する可能性の高い方)
3)産褥早期の女性
のうち、抗体価が十分であると確認ができた方以外に対して
任意での予防接種を受けることについて検討いただくようお願いいたします。
(*)先天性症候群
風疹に対する免疫を持たない女性が、妊娠中(特に妊娠初期)に風疹に感染すると
胎児が先天性風疹症候群(白内障、先天性心疾患、難聴などが主な症状)
になることがあるため、特に注意が必要です。
また同居の家族などから感染する可能性も考慮し感染防止に努めることが重要です。