院長ブログ

妊娠を希望されている女性の方から電話が入りました。

風疹の予防接種を受けたいと、予防接種のご予約でした。

 

その後、予防接種前日に連絡が入り

(産婦人科で風疹の抗体を持っていることがわかったので、私の分を主人に摂取してください)

 

ご夫婦は不妊治療中でした。

 

現在風疹および麻疹・風疹のワクチンは全国的に数が足りておらず

妊娠を考えておられる方全員に摂取することが困難になっている状況です。

それをご存じで当初はご自身だけの予約でした。

 

摂取から5週間後、ご本人から妊娠がわかったとの連絡が入りました。

 

不安になっているであろう気持ちはよくわかりましたので

摂取当日にもお話ししたことを、もう一度お話しさせていただきました。

 

「風疹ワクチンを摂取する場合

男性は避妊の必要はないと考えてもらって差し支えありません。

 

風疹ワクチンウィルスが精子で確認された

また、男性への予防接種が原因で、先天性風疹症候群を発症したとの報告は

これまでのところないからです。

逆に風疹ウィルスの抗体を持たない男性が風疹にかかり

妊娠中のパートナーへ風疹をうつす方が心配です。

摂取して良かったのです。

 

安心してください。」

 

電話口の向こうでは、聞こえるか、聞こえないかの声で

「ありがとうございます…ありがとうございます….ありがとうございます…。」

 

中絶も考えるほど、悩まれていたそうです。

 

大丈夫です。

 

風邪などひかないでください。

お腹をこわさないでください。

暑い日が続きます。体調を崩さないよう 気を付けてください。

 

そして元気な赤ちゃんを産んでください。