みなさん、こんにちは。
院長の寺田です。
この記事では、「病気を治すから、予防するへ」というテーマでお話ししたいと思います。
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病気を治すから、予防するへ
「人はなぜ病気になるのか?」を考えたことがあるでしょうか?
ちょっと古いのですが、2015年の報告では、日本は、人口は世界の2%でしかないのに、世界の薬30%を消費し、こと、インフルエンザ治療薬のタミフルにおいては75%を消費するという異常な国です。
日本人が薬や医療に頼る大きな理由は
1)不快な症状はカラダを破壊しようとする表れである
2)辛い症状は悪者であるとみなしてしまうから
です。
病気と正しく向き合うためには、まず病気に伴って現れる症状に対するこれらの誤解を解くことが大切です。
熱、痛み、下痢、吐き気、だるさ… など、様々な不快な症状は、すべてカラダが自ら治ろうとする治癒反応であり、悪者ではないのです。
病気の正体って、なんだろう?
現代医学は「病気は悪である」という概念のもとにて存在しています。
これを否定することは天動説に対して、ガリレオ地動説を唱えるに等しいのです。
病気を治すのはあなたの体に備わった「自然治癒力」なのです。
例えば手を切った傷口も、いつしか癒えて、ほとんど分からなくなります。
誰が治したのでしょうか?それは、あなたを生かす力、それは「自然治癒力」なのです。
当クリニックでは、もちろん必要に応じてお薬を処方しますが、日本人の ”クスリ信仰“ は異常です。
そこから私は、人はなぜ病気になるのか、病気にならないにはどうしたらいいか、病気は突然やってこない、病気になってからでは間に合わない。できる限りの病気を治すから予防するへ、と自分の考えはシフトしていきました。
健康な人が、
1)乱れた食生活・食習慣で生活しているから
2)腸内環境が乱れるから
3)ミネラル・重金属が蓄積するから
4)抗酸化力が低下するから
5)糖化/AGEs(最終糖化生成物質)が蓄積するから
病気になるのです。
ですから、糖化も、酸化も、ミネラルバランスもよく、有害重金属などの毒素が蓄積していなければ、腸内環境が乱れていなければ、そして正しい食生活なら、病気になるわけがないのです。
しかし、人間には個体差とドーズレスポンスがあります。
Aさんに“〇〇というサプリメントを内服するよう指導したら、5kg痩せました”というものを、Bさんに飲んでもらったら、同じように5kg痩せるわけではありません。これが個体差です。
CさんにはビタミンC 1g必要ですが、ガンを患っているDさんには100g、実に10万mgのビタミンCが必要です。
これがドーズレスポンスです。
これらを理解せずに、闇雲にすべて同じ量、同じ治療をしても良くなるわけがありません。
検査データがどのように変化し、良くなっているのか、なっていないのかによって、量や治療方針を変えなくてはいけない場合も出てきます。
分子栄養学の3原則は
1)個体差を見極め2)検査によって生化学的な裏付けをとり3)病気の根本原因を見つけることにあるからです。