今年も花粉症の方にはいや~な時期がやってきました。
今では、鼻腔内をレーザーで焼く
スギ花粉の舌下免疫療法など、様々な治療法がありますが
シーズンによっていい時と悪い時があったり
まだ限られた施設などでしか受ける事が出来ないなど
治療効果に関しては、まだまだ十分ではないのが現状です。
アレグラ、ザイザル、アレロックなどの抗ヒスタミン薬
キプレスなどの抗ロイコトリエン薬の内服が一番手っ取り早いですが
点鼻、点眼薬の併用でも効果不十分な場合もあります。
出来ればステロイド含有のセレスタミンなどは避けたい。
でも家出ないわけにもいかない。
そんな方には、漢方をお勧めしています。
1)小青竜湯
先ずは第一選択薬です。
鼻水が出るというのは水分バランスが偏っている ” 水毒 ” であると和漢診療では考えます。
その ” 水 ” をさばくことで鼻水を止めるのです。
2)麻黄湯+超婢加朮湯
小青竜湯にも含まれる ” 麻黄 “という生薬の力で鼻水を止めます。
常用量の内服では麻黄が多すぎるので、5.0g/1日 ずつがいいと思います。
漢方を花粉症に処方するドクターはたくさんいらっしゃいます。
まだまだ色々お薬の種類もあり、それぞれの好みも分かれると思います。
自分はこれらに西洋薬を組み合わせ処方することが多いです。
都内の花粉症もGWまででしょうが、まだまだ辛い日々が続きそうですね。
一緒に乗り切りましょう!