痛み止めとしての漢方にも色々あります。
その中でも、スポーツをやられる方が悩まされる
腰痛や膝痛、打撲にいい漢方があります。
やはり、西洋医学でいう所の非ステロイド系の鎮痛薬(NSAID)である
ロキソニンやボルタレンは、切れがあり、よく使われます。
自分も度々お世話になることもありますが、内服後の胃痛やふらつきで、チョット…。と言う方
またはNSAID無効例に試してほしい漢方です。
【腰痛】
1)疎経活血湯
名前の通り、経絡を暖め、血のめぐりをよくし、痛みをとる処方です。
筋肉に栄養を運び・老廃物を運ぶ(結果暖めて痛みや痺れが取れる)
血(ケツ)に作用する生薬が入っています。
立ち上がりも早く自分も内服することありますが、残念なくらいマズイです。
2)芍薬甘草湯
急性の筋の引き攣りへの処方です。最速で効く漢方です。こむら返りによく使用されます。
以前もお話ししましたが
即効性があるので疲労するような運動前、運動中にも内服するいいと思います。
ぎっくり腰にも使われることがあり
自分は芍薬甘草湯+疎経活血湯の組み合わせは好んで使うことがあります。
【膝痛】
1)麻杏ヨク甘湯
マラソンされているDr.が走っている間に膝が痛くなると飲むとおっしゃっていました。
最近コマーシャルでよく見かける通散湯の基本骨格です。
麻杏ヨク甘湯+防巳黄耆湯でほぼ痛散湯と同じ配合になります。
薬局で自費で購入すると30日で12000~13000円。
病院で処方されれば3割負担で月1500円程度です。
2)越婢加朮湯
麻黄という生薬が多く含まれている処方です。トライアスロンをされる帝京大のN先生は
スポーツ仲間のNSAID無効例の膝の痛みには、こちらを使用されているそうです。
熱感のある痛みがキーワードです。
【その他】
1)治打撲一方
捻挫・骨折の腫れ痛みに使用されます。以外とこれがいいんです。
整形領域に特化した処方で個人的にお勧めです。