今年のレース初戦が近づいてきて
トレーニングの疲労もピークです。
今週からは、テーパリングの時期に入るのですが
いつもこの疲れ、何とかならんのか?!と考えています。
そこで今、一番気になるのが「酸素カプセル」です。
ベッカム、ハンカチ王子も使ったという酸素カプセルですが
ホントに コイツは効果あるのか?
チョット調べてみました。
体内中の酸素には90%の「結合型酸素」と10% の「溶解型酸素」があり
末梢まで酸素を届かせることが出来れば
酸素の恩恵を得ることが出来る。
その末梢までいくことが出来るモノが「溶解型酸素」であり
それが出来るのが酸素カプセルということです。
しかし、酸素が隅々まで行きわたれば
本当に身体にいい効果が出るのか
害はないのか ということが気になります。
過剰に酸素を取り込めばいいというわけではないようです。
実は酸素には二面性があり、大気中の酸素は98%が無毒ですが
残りの2%は活性酸素といって毒性を持ちます。
私たちの身体は、その活性酸素の毒性を利用して
細菌やウイルスなどから身体を守る反面
そいつはがん細胞の発生や体の老化を促進させてしまうリスクもあるのです。
酸素は、もろ刃の剣。
有効に利用すれば難治性のさまざまな疾患の治療に役立ちますが
使い方を誤ると毒になります。そのサジ加減が大切です。
そういう意味でも
健康な人が流行っているからといって酸素を過剰に取り入れるのは望ましくないようです。
それでは、サロンの酸素カプセルは科学的に効果あるのか?
疲れがとれるのか?
ということを知りたい。
結論から言うと、あくまで持論ですが
「… … ??。」ような印象を持っています。
効果、エビデンスともにあるのは「高圧酸素療法」です。
酸素療法が有効である、一酸化炭素中毒、潜水病、肺気腫など
色々な病態に保険適応もあります。
因みにスポーツ外傷は保険適応外です。
高圧酸素療法は2~2.8気圧ほどの圧力をかける治療で
これは医師しか出来ず、サロンにあるのは1.3~1.5気圧です。
高濃度の酸素は脳や肺に障害が出る酸素中毒の副作用が起こる可能性もあるので
1日にどれくらいの酸素吸入できるか、1週間ではどうかなど
一人ひとり計算して治療が行われるようです。
酸素ですから火気も厳禁で、安全に行われなければなりません。
高気圧酸素カプセルと、サロンの酸素カプセルとの最大の違いは
かける圧力と吸入する酸素の濃度。
病院治療では2気圧~2.8気圧で100%酸素を
サロンの酸素カプセルは、1.3~1.5気圧で酸素濃度30%程度(外気は21%)。
医療機関で行われる高気圧酸素療法とは別物のようです。
リラックス効果はあるかもしれませんが、疲労回復などの効果は…?。
ただ、疲労回復に有効というのであれば、それはそれでありがたい。
効果を表すエビデンスもなく
プラセボ効果と区別できる実証データない。
とはいえ、高圧酸素カプセルを置くサロンは
どこも大繁盛で、月に何度か訪れるリピーターも多いのも事実。
ようは 気持ちの問題でしょうか?
もちろん、サロンの酸素カプセルを僕は否定はしません。
だって、個人的にほしいくらいですから
真剣に考えてます(汗)。
余談ですが
ニンニク注射は効きますよ!
コイツは間違いない!
鍼灸治療してぇの 全身もみほぐしからぁの ニンニクは完璧。
これがあるから
60~90分以上もジッとしていなくては効果のでない酸素カプセルを体験することに
二の足を踏んじゃうんですよね。
おしまい。