我々のカラダの60兆個の細胞のプルプルな細胞膜を構成する脂質二重層。
トランス脂肪酸は問題外だが、ヘルシンキ介入試験しかり、動物性脂肪は悪ではなく
それも含めどういったモノ摂取するかで
” 脂質 ”は時に我々の健康に様々な弊害をもたらす。
脂質を語る上でエイコサノイドは外せない。
ω6系であるリノール酸は取り過ぎはアラキドン酸を介し
強力な起炎症物質であるPGE2が生成されるが
一方でジホモγ-リノレン酸からのPGE1の生成は生体にとって多くの好ましい作用をもたらす。
積極的に取りたいω3系だが、α−リノレン酸がいいのか、EPAがいいのか、DHAか。
α−リノレン酸はEPAに変換されないとエイコサノイドは生成されない。
最近の知見では、その返還率は10%程度だと。
EPA→DHAの返還率も低く
ω3系はDHAとしての摂取の重要性が指摘されるようになってきていると。
ちょーっと、ちょーっと待て。毎朝サラダに亜麻仁油ぶっかけて食ってる俺。無駄だったの?
いやいや、効率悪いけど摂っている量が違うわ、量が(汗)。
要は臨床応用としては使い分けらしい。
α−リノレン酸は腸管の炎症を取り除く作用の強い脂肪酸であり
EPAはアトピーやリウマチなどの慢性炎症性疾患にはいい効果をもたらす。
一方DHAは脳、網膜、母乳などに多く含まれ、認知症、発達障害、学習能力向上
視力低下抑制そして抗炎症作用に加え抗酸化作用が強い。
ってことは、トライアスリートはDHAか?
んじゃ、両方摂りゃいいんじゃね?って話しだが、それも良くないらしい。
目的に応じてどちらかを細胞膜リッチにしないと効果が薄れると。
なるほど…。
受験生には、DHAとタウリンとマグネシウム、再確認っと。
脳の60%は脂質。いい油を摂れば東大も夢じゃナイ。
のび太君、油だよ、油!
おしまい。