チョット前まで暑かったのに、急に寒くなりましたね。
風邪で体調を崩される患者さんも、多くいらっしゃるようになりました。
そこでよく見受けられるのが
「体がダルイんです。私、平熱が35℃位なんですけど、今 36.5℃もあるんです。」
といって、抗生剤や風邪薬を希望される患者さんです。
確かに
35℃の患者さんが、37℃になるのと
36℃の患者さんが、37 ℃になるのは違う気がしますが、実際はどうなのでしょうか?
人の体温には日内変動があり
通常
活動が活発になる、午後1〜6時頃が一日の中で体温が最も高くなり
逆に活動の低下する、早朝3〜6時頃が最も低くなるとされ
その差は0.7〜1.2℃も差があると言われています。
測定する時間によってこれだけの差がでるのですから
疲れや、精神的ストレスなどが原因なのに
「ダルい」→「体温が上がっている」→「風邪?」
という図式が出来上がっているのかもしれません。
現代人は低体温気味と言われています。
低体温をきたしうる背景として、活動性の低下、筋肉量の低下が挙げられます。
不規則な生活から一日のリズムが乱れ、生活が便利になったことから運動量が低下してしまう。
高齢者では活動性の低下から一日のリズムは減弱(熟睡できない)し
座位での生活で運動量は減少し、筋肉量も低下する。
悪循環ですね。
生活の多様化の中でも、適度な運動と生活リズムの確保を何とか心がけたいところです。
僕なんか、毎日暑くてしょうがありません。
おしまい。