お知らせ 栄養療法 院長ブログ

みなさん、こんにちは。

院長の寺田です。

こちらの記事では花粉症の改善に役立つサプリメントをご紹介しましたが、花粉症の人がまず控えるべき食品もご紹介しますので、参考になればと思います。

 

食事のポイント

  1. 小麦製品を控える
  2. 乳製品を控える
  3. 甘い物を控える

リーキーガットを予防しよう

簡単にいうと、腸粘膜に炎症を起こしリーキーガット症候群の原因となる食べ物を控えて、腸粘膜からアレルゲンが体内に侵入し、免疫反応を起こすことを防ごうということです。

これだけでも、症状が緩和する人もいます。

ということで、小麦に含まれるグルテン、乳製品に含まれるカゼインはリーキーガットの原因となるので控えましょう。

花粉症の原因の1つは、腸内フローラの乱れだとも言われています。

砂糖は腸内の悪生菌(主にカンジダ菌)を増殖させてしまうので、これも控えるといいですね。

 

リーキーガットを改善するためには

リーキーガット症候群の人の超粘膜は、上記図のように、腸粘膜が炎症を起こして細胞同士のくっつき(タイトジャンクション)がゆるくなってしまっている状態です。

この、腸粘膜の炎症を改善し、修復してくれる栄養素を積極的に摂ることをおすすめします。

  • ビタミンA
  • ビタミンD
  • ケルセチン
  • グルタミン

 

ビタミンA

鶏レバー、豚レバー、うなぎ、あなご、紫蘇、モロヘイヤ、にんじん、パセリ、バジル、あゆ、卵、ほうれん草、 春菊、ヨモギなどに多く含まれます。

卵2つに人参、カボチャを100gずつ摂れることが1日の摂取の目安です。

ビタミンD

ビタミンDを多く含む食品は、サケ、イワシ、シイタケなどです。ビタミンDは脂溶性ビタミンのため、脂質を含む動物性食品から摂取すると吸収されやすいです。また、きのこ類でも炒め物や揚げ物など油と一緒に調理したものを摂取することで、吸収率を上げることができます。

ケルセチン

ケルセチンはポリフェノールの一種であり、主に野菜などに多く含まれている成分です。フラボノイドの中のフラボノール類に分類され、活性酸素を取り除く働きがあります。

ケルセチンに関しては、どうしても食材から充分量摂ることは難しいので、サプリメントから摂ることが効率的です。

グルタミン

グルタミンは、タンパク質を構成する非必須アミノ酸の一種です。

ですので、お肉、魚類、豆類や海藻類に多く含まれます。

 

それに加え、腸内の善玉菌を増やす食物繊維や発酵食品で腸内環境を整える意識を持って食事をすると、花粉症の症状改善に役立ちます。

 

栄養療法外来では、実際に検査で腸内環境を診断し、改善するためのサプリメントや食事指導をしています。

腸内環境にも個体差があるので、本来は一人一人に合った栄養素の必要量があります。

今回はご参考程度に、一般的にできる花粉症改善に役立つ食事のポイントをご紹介しました。